いま、結婚できないわけを、自分のせいだと思っていらっしゃる人がいたら、きっぱり言いましょう。
それは、あなたのせいじゃない!
日本社会が結婚しにくい状況を、どんどん進めているのが、一番大きな原因なのです。たとえば、結婚するには相応の経済的な自立が、とくに男性側に求められています。
ところが、日本の給与所得は、30年前の水準と比べても、ほとんど上がっていません。
世界的に見渡しても、30年間所得の上がっていない国は、わが日本ぐらいなもので、とても異常な事態といってよいでしょう。これでは、結婚して生活してゆく経済的な基盤を持つことは困難です。
この経済的な困難に追い打ちをかけるのが、税金の負担です。
30年前に消費税が導入された当初は、3%の税率でした。ところが今は10%にまで引き上げられています。30年前の所得とほとんど変わらないなら、税負担を考えると実質、所得に使える額は目減りしていることになります。
例えば、100万円の消費税負担は、30年前は3万円。しかし今は10万円が税金として持っていかれます。
30年前なら100万円のうち97万円のものが買えたのに、いまでは90万円のものしか買えません。この差は大きいですね。
このように、社会全体が経済的な先細り状態に陥っている現状が変わらないと、なかなか結婚生活を始めようと思われないのが、結婚できない理由の第一だと断言いたします。
だから、「結婚できないのは自分のせいだ」と悩むことはありません。
99%、こんな悪い世の中にしてしまった日本の政治のせいなんです。
でも、これを嘆いていてばかりしても仕方ありません。あとの1パーセントは、やはり自分の努力で結婚相手を見つけなければなりません。
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